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令和5年11月17日(金)新宿区緊急記者会見「歌舞伎町におけるホストクラブやメンズコンセプトカフェでの高額請求被害対策について」 [事務局]


/KABUKICHO OFFICIAL ARCHIVE/ 2023年11月17日 新宿区緊急記者会見「歌舞伎町におけるホストクラブやメンズコンセプトカフェでの高額請求被害対策について」(ノーカット)


令和5年11月17日(金) 午後3時30分より 於:新宿区役所大会議室

新宿区緊急記者会見「歌舞伎町におけるホストクラブやメンズコンセプトカフェでの高額請求被害対策について」

出席者:
新宿区長 吉住健一
歌舞伎町商店街振興組合 理事長 杉山元茂
一般社団法人青少年を守る父母の連絡協議会 代表 玄秀盛
同 事務局長 田中芳秀
新宿警察署長 永野雅通

00:00 新宿区長吉住健一より概要説明

04:55  歌舞伎町商店街振興組合理事長 杉山元茂より 組合の今後の取り組みについて

06:50 一般社団法人青少年を守る父母の連絡協議会 代表 玄秀盛より

14:32 新宿警察署長 永野雅通 挨拶

15:20  記者からの質疑応答

58:40  新宿区長吉住健一より閉会の挨拶

■新宿区の取り組みについて

吉住区長「区内でおきている消費者被害であり、時に、犯罪的行為もみられる。新宿区は、消費者保護の観点から、被害者や被害者家族からの法律相談をするとともに、関係協力機関との連携をする。今後、キャンペーン活動を通じて、支払い不能なつけ払いでの飲食を未然に防ぐと同時に、無理な請求を受けた人が、安心して相談をできる体制づくりを進める。」

として、以下取り組みについて説明があった。

①法律相談

通常法律相談は住民を対象に行っているが、新宿の繁華街で発生している売掛問題で苦しんでいる方々の相談を受け付ける。

従来は30分の1回のみという形だったが、今回は1時間かけて2回まで相談に乗ります。場合によっては、その相談をいただいた方が、弁護士さんと相性があった場合には受任をしていただく、ということまで進めていく体制をとる。

②ホストクラブをはじめとする繁華街で営業する皆さんへのお願いとして、売掛システムの自主規制の要望

ホストクラブをはじめとする繁華街で営業する皆さんへのお願いとして、問題となっている売掛制度の自主規制を求めていく。

現在、ホストクラブ経営者と自主規制の業界ルールをつくるべく話し合いをすすめている。ただし、その場しのぎでは困る。実効性のあるルールをつくり、多くの店舗で守られることが確認できたうえで公表をする予定。業界として、自主規制のルールを横並びとするために、業界団体の結成を要請している。組合、あるいは連絡会に入ってしまってルールを守っていると儲からないので、自分だけ自由放題にやるという状況は避けていきたいと考えている。未成年を対象としたメンズ・コンセプトカフェについても憂慮している。こちらについては、今後警察署と情報共有を図りながら、判断能力が未熟な若年者に対しての支援方法を検討していく。

③繁華街へいらっしゃるお客様へのお願い

・本当に好意をもっているなら、常識を超えた高額な請求をするわけがない、という恋愛の基本的なところを理解していただきたい。将来交際をするとか、結婚をするという間柄で、売掛金を払わせるために暴力をはたらいたり、過剰な労働をさせる人はいない。

・恋愛感情を持つ女性を性風俗に従事させて売掛金の支払いをさせる男性はいません。そうした男性は、そもそも恋愛詐欺師であるということを認識してほしい。

・常識的に支払い不能な売掛金を背負わせ、家族のところに請求、もしくは取り立てに行くような人間を信用しないでください。

お子さんの支払いが滞って請求をされているご家族の皆さんは、恥ずかしがることなく、区役所や歌舞伎町商店街振興組合、あるいは青母連さん(青少年を守る父母の連絡協議会)、あるいは警察署に相談をしてください。相手はマニュアルを持っていて騙してくるプロです。そのプロが相手ですから、騙されたことを恥ずかしいと思わず、困ったときは必ず相談をしていただきたいということを訴えたい。


■歌舞伎町商店街振興組合としての取り組み

弁護士らによる相談窓口の設置と、安易な売掛行為を行わないよう街頭放送などを通じて注意喚起・啓蒙活動を行っていく予定

「地元の商店街振興組合として、相談窓口の設置を考えている。過去7年前、東京弁護士会の協力を得て、当時「ぼったくり110番」を執行組合内の事務局に設置、実施した事例を参考に、今回も同様な取り組みをすすめたいと考えている。

今後のさらなる被害を未然に防ぐためには、注意喚起、啓蒙活動を行いたいと思っている。いわゆる売掛行為を安易に行わないよう、とくに知識や経験の乏しい若者の方々に、例えば今も客引き防止などの街頭放送を通じて注意喚起をしている。あるいは、店舗にポスターの掲示などをして、注意喚起・啓蒙活動ができればと考えている。」(杉山理事長)


■新宿警察署

「歌舞伎町におけるホストクラブやメンズコンセプトカフェでの高額請求事案が犯罪行為に該当するケースは、警察が関与するものとして事件化を図るなど対応していく。ホストクラブやメンズコンセプトカフェ店舗に対する立ち入りを通じ、行政指導、取締を行うなど、引き続き違法営業店の排除を進めていく。」(永野新宿警察署長)


なお、会見を締めくくって吉住区長は、「歌舞伎町の歴史についても触れつつ、この街で、社交飲食業に類する営業をされている皆さんに訴えかけていきたい。この街は、第二次世界大戦によって破壊しつくされた状態からスタートした。その復興協力会の総会の席上で、歌舞伎町の生みの親ともいえる鈴木喜兵衛氏が述べた言葉があります。

"道義的繁華街を設立したい。ものを売るにも、お客様の立場になって商売をする、これを道義商道という。この道義商道に基づく繁華街を建設したいと考えています”

東洋一の繁華街として、また歓楽街として、多くの方に夢も持っていただいたし、楽しんでいただいてきた街です。しかし、今起きていることは、この状況を見た時、これまでの先人たちの努力、あるいは志と言ったものが本当に生かされているのか、そういったことを現在この街で商売を営んでいる皆さんには再認識をしていただきたい。こんな街を造りたいと思っていなかった・・そういう思いをきっと、先人たちはもつと思います。

歌舞伎町で社交飲食に類する営業をしている、賢明なる、また、プライドをもって仕事をされている方々がいるのも事実です。そうした方々とともに、この街が再生するには、今が最後のチャンスであるという認識をしていただいて、ちゃんとしたルールを自分たちでつくって、自分が儲けたり金を集めるために、他人を不幸にしていいなんていうことを、この街の商売のルールにしてもらいたくない。」と訴えた。

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